フリーランスで屋号付き銀行口座を作るなら個人口座がある地銀がオススメ

2021年1月27日

屋号も考えて開業届も出しました。
次に僕が用意したのは「屋号付きの銀行口座」です。
今回は「屋号付きの銀行口座」を作るときに実感したこと、体験したことをお届けします。

屋号付き銀行口座の必要性

個人事業主、フリーランスとして活動するために屋号が必須ではないのと同じく、屋号付き銀行口座も必須ではありません。
では、なぜ屋号付きの銀行口座を作ることにしたのか。
それにはいくつか理由がありました。

個人口座と事業用口座を分けたかった

フリーランスとして活動していくなら確定申告は必須です。
このため、当たり前ですが事業用のお金の出し入れは把握しておかなければなりません。

事業用口座を持っていなければ、フリーランスとして得た収入を個人口座にも振り込んでもらうことになります。
でも、もちろん個人口座なので他のことで振り込まれることもあれば、引き落とされることもありますよね。

そうなるとどのお金が事業用であるかが分かりにくくなり管理が大変になります。
このため、僕は個人口座と事業用口座を完全に分けることにしました。

クライアントからのアドバイス

決定的だったのはこちらです。
まだ屋号付き銀行口座を持っていなかった時に、仕事をさせていただいたクライアントから、

「ウチはいいけど、個人名の口座だと嫌がる会社もあるよ。特に規模が大きい会社だったり、公的な仕事の場合はダメと言われるかも」

と言われたのです。

屋号やその銀行口座を持っていないことでビジネスチャンスをなくす可能性があるのなら、それは避けたいですよね。

屋号付き銀行口座をどこで作る？

屋号付き銀行口座を作ることは決めました。
では、どこの銀行にしようかな・・・

最初はネットバンクなどが簡単そうなので、それで良いかとも思ったのですが、これも結果的に選びませんでした。
理由は上で述べたクライアントのアドバイスによるものです。

ネットバンクは浸透してきたものの、やはり実店舗がないことから一部では社会的な信用性には欠けると思われることもあるのだとか。
個人的にはそう思いませんが、まだそう思われる企業もまだまだあるのかも知れません。

個人口座がある地銀がオススメ

ネットバンクが候補から除外されたなら、残るはメガバンクか地銀です。
メガバンクは知名度も高く、社会的信用も得られますが、その反面、口座開設の審査は厳しいと言われています。

まだ始めたばかりのフリーランスだと審査に落ちる可能性があるのです。

一方の地銀は地域密着型が特徴で個人事業主や中小企業と多く取引しているため、審査に通りやすいと言われています。
その地銀に個人口座を持っていれば、審査も早く済むでしょう。

また、メガバンクほどでもありませんが地域の知名度は抜群ですし、地元の仕事を受ける場合には信用度も高いと言えます。
さらに、将来的には融資などの相談にも乗ってくれるのも大きなメリットですね。

ただし、デメリットもあります。
それは地銀のネットバンキングが有料である場合があることです。
ネットバンクが手数料はかかるものの振り込みなどが出来るサービス自体は基本無料なのに対し、地銀のネット利用はサービス自体を利用するのに利用料金が発生するケースも見られます。
僕が申し込んだ地銀も口座確認は無料なものの、振り込みをする場合は月額料金が必要でした。
幸い地銀自体が近所だったので振り込みは直接行えばいいかと思いましたが、そうでない場合は注意が必要です。

実際に地銀で屋号付き銀行口座を作ってみた

まずは個人口座を持ってる地銀で屋号付き口座の相談に行こう。そう思って出かけました。
持っていったのは以下の通り。

※必ずしも地銀で屋号付き口座を開設するのに必要なものというわけではありません。必要なものは地銀に確認してください。

窓口で屋号付き口座の開設の希望を告げると、書類を用意してもらったので説明に従い記入。
「何か名刺など個人事業の屋号が分かるものはありますか？」と聞かれたので、開業届のコピーを渡しました。

あとはいくつか書類に記入、捺印してしばらく待つと屋号付き口座の完成です。
所要時間は約1時間くらいでした。

直接そう言われたわけではありませんが、おそらく長年使ってる個人口座もあったので審査も早かったのではないかと思っています。

また、この時に屋号付きのクレジットカードの相談をしたところ、それも作ることが可能だということでETCカードも含めて追加で申請しました。
こちらは審査があって、問題なければ後日郵送されるとのことでしたが、約2週間後に届きました。

書類書くのが面倒ですが、屋号付き口座、クレジットカードともに意外に簡単に作ることができます。

まとめ

拍子抜けするくらい簡単に屋号付き銀行口座を作ることができました。
開業届以上に、自分がフリーランスとして独り立ちしたのだという実感が湧きました。

「よし、やるぞ！この口座に少しでも多くの報酬を振り込んでもらえるために頑張ろう！」

そんな気にもなりますので、屋号付き銀行口座を作ることは大変オススメです。
ただ、手数料や便利さを考えればネットバンクが一番ではあるので、地銀、ネットバンクの両方の口座を持っておいて使い分けるのも手かも知れませんね。

今回のポイントは以上です。
最後までお読みいただいてありがとうございました。